前立腺肥大

尿を一時的に溜めておくのが膀胱で、男性の場合には、その下に位置しているのが前立腺です。
そして、2本の射精管で尿道とつながっています。
加齢などによって前立腺が大きくなるのが前立腺肥大ですが、これは膀胱や尿道を圧迫するため色々な症状が出ることもあるそうです。

前立腺肥大のメカニズム

男性の膀胱の下にある前立腺は、尿道を挟むような場所にあります。
正常な前立腺は、前立腺液と言う精液の一部となるものを作っています。

 

前立腺液は弱いアルカリ性で果糖などを含んでいるそうで、精液を射精した時に精子の活動を助けると共に酸性である女性性器内を中和する役目を果たしていると考えられています。

 

一般に正常な前立腺は栗程度の大きさで、尿道を圧迫することもありませんので排尿に何の問題もありません。
ところが加齢などによって前立腺の中側、内腺または移行領域と呼ばれている部分ですが、ここが大きくなるのが前立腺肥大です。

 

そうしますと、尿道に圧力がかかって狭めてしまい、頻尿や排尿障害などの症状があらわれることがありますが、このような症状が現れた場合、それを前立腺肥大症と言っています。

 

中年以降の男性は、前立腺が大きくなる傾向があると言われています。
これは40代から始まるそうで、60代になりますと60パーセント程度、更に高齢になりますと前立腺肥大の割合はもっと多くなるそうです。

 

ただし、前立腺肥大だからといって必ず前立腺肥大症を発症するとは限らないと言われています。

 

何故加齢と共に前立腺肥大が進行するのかは、よくわかっていないようですが、次のような説がありますので紹介します。

 

男性ホルモンのテストステロンが変化したものに、ジヒドロテストステロンがあります。
ジヒドロテストステロンは生殖器の成長に欠かせないホルモンだと言われていますが、これが前立腺肥大を引き起こすのではないかと言う説です。
別の説では、加齢によって男性ホルモンの分泌が減って、相対的に優勢になる女性ホルモンが影響しているのではないかという話もあるようです。

 

どちらも説でよく言われていたりすることですが証明されているものではありません。

前立腺肥大の原因

色々と説はありますが、よくわかっていないと言うのが実際のところでしょう。
しかし年齢が高い男性ほど、前立腺肥大になる傾向があるとこはわかっています。

 

大体40代から前立腺は大きくなり始めて、50代では30パーセント前後、60代は上記のように60パーセント程度で70代以降では80パーセントから90パーセントに達するそうです。
ただし、前立腺肥大であっても前立腺肥大症を起こすとは限らず、発症する割合は25パーセント位だと言われています。

 

前立腺肥大の原因はよくわかっていないものの、前立腺肥大症の症状はいくつか知られています。

排尿障害

まずは排尿障害です。
これは若い頃と違って尿の出方が鈍くなり、出る勢いも弱くなるのが最初の兆候だと言われています。
そして排尿途中で途切れたり、ひどい場合には排尿が著しく困難になることもあるそうです。

蓄尿症状

蓄尿症状と言うものもあります。
これは排尿の回数が増える頻尿や、排尿が我慢できなくなる尿意切迫感などが知られています。
それから排尿後の残尿感も代表的な前立腺肥大症です。

 

そしてもう少しひどくなりますと、排尿直後に尿漏れが起こる排尿後尿滴下を起こすこともあるそうです。

 

上記のような症状は、前立腺肥大によって引き起こされるとは限らず、他の病気でも発症すると言われています。
例えば、前立腺の外側の部分、外腺と呼ばれているところにできやすい前立腺ガンでも似たような症状が起こることがあります。

 

その他には夜間頻尿の人の場合には、腎臓が弱っていたり、心臓などの循環器系の病気が原因の場合も考えられるそうです。

 

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前立腺肥大を予防・改善する方法

前立腺肥大の予防には、日頃の生活習慣から見直しましょう。

トイレを我慢しない

例えばトイレを我慢するのは肉体にも精神にもよくありませんが、度重なるようですと前立腺肥大になりやすいと言われています。
それからトイレを我慢することで便秘になる人もいますが、こちらも前立腺肥大の要因となるようです。

食事や生活習慣の改善

なるべく便秘にならないような、食事や生活習慣へと改善しましょう。
食事や飲み物関連では、辛い香辛料等の刺激物や過度のアルコール摂取も良くないと言われていますが、適度な水分の摂取は必要だそうです。

体を冷やさない

また体を冷やすのも前立腺肥大には大敵のようですから、なるべく温かくして過ごすようにしましょう。

 

前立腺肥大を改善するには、サプリメントや薬を使うのが一般的です。

 

サプリメントは何種類も販売されていますが、すぐに効くわけではありませんので、気長に摂取し続けることです。
薬での治療は、αブロッカーの使用が主流だそうです。
この薬は前立腺及び尿道の筋肉を弛緩させる効果が期待できるので、前立腺肥大症が改善すると言われています。

 

前立腺肥大になるメカニズムの1説に、上記のように男性ホルモンが原因だというものがあります。
それで、この男性ホルモンの分泌を抑える5α還元酵素阻害薬という薬を併用することも、この頃では珍しくないそうです。
なお5α還元酵素というのは、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変化させる働きをする酵素です。

 

前立腺肥大症がひどくなりますと、排尿困難になったりしますが、最後の改善手段は手術です。
手術方法は何種類かありますが、最もよく行われているのが内視鏡手術だと言われています。

 

これは、尿道から内視鏡を挿入して、大きくなった前立腺を削って尿道の圧迫を改善します。
内視鏡手術にもいくつかの種類がありますが、現在では患者の体の負担が少ないレーザーや高周波電流を使う方法が考案されているそうです。

 

ノコギリヤシと前立腺の関係

ノコギリヤシは、その名の通りヤシ科の木で、高さは3メートル前後とあまり大きくはありません。
葉っぱに刺があってノコギリのようなので、このような名前がついているそうです。
原産地はアメリカの南東部の海岸線だと言われていて、コロンブス以前の昔から現地人に利用されていたそうです。

 

現地人にとっては、ノコギリヤシの実が滋養強壮良く効くと言うので昔から食べられていたようですが、近年になってノコギリヤシの研究が行われた結果、前立腺肥大あるいは前立腺肥大症の改善に効果があることが証明されました。
そのためヨーロッパではノコギリヤシが原料の医薬品が認められていて、前立腺肥大症の治療に効果を発揮していると言われています。

 

一方で日本はノコギリヤシを医薬品として認めていません
その代わりなのでしょうか、ノコギリヤシを原料とするサプリメントが何種類も販売されています。

 

ノコギリヤシが何故前立腺肥大症の改善に効果があるのかと言いますと、上記の男性ホルモンの1種ジヒドロテストステロンが前立腺肥大を引き起こしているのでないかと言う説が根拠になっています。
そしてノコギリヤシにも、この男性ホルモンの生成を助ける働きのある5α還元酵素を抑える効果があるのだそうです。

 

 

前立腺肥大は、歳をとった男性には避けられないものですが、生活習慣の改善やサプリメントの摂取あるいは医療機関での治療によって、その症状を改善するのは不可能ではありません。

 

最後に触れたノコギリヤシは、穏やかに効いてきますので体への負担が軽いそうです。
もし、前立腺肥大症に悩んでいるのでしたらノコギリヤシを1度試してみたらいかがでしょうか。