薄毛・発毛

男性型脱毛症、通称AGAは男性の頭皮に存在するある酵素が、頭髪を脱毛させる特殊な男性ホルモン生成を促進することで発症するそうです。
この酵素の働きを抑える成分を摂取することで、頭髪の脱毛が改善あるいは現状維持できると言われています。

薄毛のメカニズム

男性の薄毛の多くは、男性型脱毛症です。
男性型脱毛症になるメカニズムはおおよそわかっているようで、ある男性ホルモンの作用によって引き起こされると言われています。

 

男性ホルモンの中には、テストステロンがあります。
テストステロンは、5αリダクターゼと呼ばれる酵素の働きで、ジヒドロテストステロンという別の男性ホルモンに変わります。

 

なお酵素とは、それ自体は何の変化もしない代わりに、他の物質の化学変化を促進する性質のある物質のことを言います。

 

つまり5αリダクターゼは、自身がなくなることなくテストステロンからジヒドロテストステロンを作り続けます。
この5αリダクターゼは、男性の頭皮に多く存在していると言われています。

 

そのため頭皮にテストステロンが来ますと、5αリダクターゼと出会ってジヒドロテストステロンへと変化します。
こうして作られたジヒドロテストステロンは、頭髪の毛根の中へ入りますと、毛の成長に関わっている毛母細胞に脱毛の指令を発するそうです。

 

ところで、毛は生え変わりを繰り返していて、そのサイクルは毛周期と呼ばれています。
3つに分けられていて、毛が成長する成長期、それから古くなった毛が抜ける退行期、そして一時的に休む休止期です。
ジヒドロテストステロンが毛母細胞に脱毛指令を送りますと、まず頭髪の成長期の期間が短くなるそうです。

 

これは十分毛が成長する前に退行期移行して、毛が抜け落ちてしまうことを示しています。
そして、最終的に毛の生え変わりが行われなくなってしまうと言われています。
これが男性の薄毛に多い男性型脱毛症のメカニズムです。

 

薄毛の原因

上記のように男性型脱毛症の原因は、直接的にはジヒドロテストステロンの作用によりますが、間接的には頭皮にある5αリダクターゼの働きと言えるでしょう。

 

中にはテストステロンからジヒドロテストステロンへ変化することから、テストステロンが薄毛の原因だと誤解していることもあるようですが、それは間違いだそうです。
何故なら、テストステロン自体は薄毛とは直接関係がない男性ホルモンだからです。

 

また男性型脱毛症とは別に、ストレスが原因の薄毛もあると言われています。
ストレスによって、鬱になったりすることもあると言いますが、代謝が悪くなったりして薄毛になることも珍しくないそうです。

 

他には、食事内容が偏っていたり、飲酒や喫煙なども薄毛の原因になると言います。
食事が偏っていて栄養バランスが崩れますと、頭髪の成長に必要な栄養分が足りなくなって、結果的に薄毛になることもあり得ます。

 

飲酒は適度の量でしたら体に良いそうです。
しかし、多く飲み過ぎますとアルコールの分解に体の機能が使われて、毛の成長まで手が回らなくなるそうです。

 

そして、喫煙は血管を収縮させますので血液の循環が悪くなり、頭髪へ運ばれる毛の成長に必要な栄養分が十分行き渡らなくなることが考えられます。

 

外にいる機会の多い人は日光も薄毛の原因になると言われています。
日光の中には、目には見えませんが有害な紫外線が含まれているからです。

 

紫外線は体内である種のビタミンを作るのに必要な面はありますが、頭髪にとっては頭皮の細胞を傷めますので、あまり良くないそうです。
例えば、頭頂部から薄毛がはじまる人は多いようですが、これは1番紫外線を浴びるのが頭頂部だからではないかと考えられます。

 

薄毛を予防・改善する方法

薄毛の原因が食事の偏りや飲酒、あるいは喫煙でしたら、それを改めれば薄毛が改善できるでしょう。
またストレス性の薄毛でしたら、ストレスを取り除けば解決できるはずです。

 

日光あるいは紫外線が原因の薄毛は、若い時から気をつける必要があります。
何故なら紫外線のような放射線の一種は、よくわかっていない部分もありますが、生まれてから今まで浴びた量の多寡によって、影響が大きかったり小さかったりすると言われているからです。

 

そのため若い時から多量に浴びていますと、ある程度歳をとってから薄毛などとなってあらわれることもあるそうです。
ただし紫外線等の影響は、個人差が大きいようですから一概に言えないところがやっかいになります。

 

さて男性型脱毛症の改善は、医薬品による治療が確立しています。
これは上記でも述べたように、ジヒドロテストステロンの生成を抑えるような医薬品を使います。
この医薬品は、ジヒドロテストステロンが生成される時に重要な働きをしている5αリダクターゼの作用を抑制する成分を含んでいます。
この成分の働きで男性型脱毛症の改善あるいは現状維持を目指すそうです。

 

しかし医薬品による男性型脱毛症の治療は、医師の診断や処方が必要ですし、副作用の心配もあり費用も嵩みます。

 

そこで同じような効果が期待できる、サプリメントを使用する人もいます。
薄毛に効果的なサプリメントは、色々とありますがノコギリヤシを原料にしたものが多いようです。

 

実際私も飲んでいます。
ノコギリヤシ以外にも亜鉛など髪の毛に良いと言われている成分がまとめて配合されているサプリも多いです。

 

ノコギリヤシと薄毛・発毛の関係

アメリカの南東部に自生しているヤシ科の低木がノコギリヤシです。
その細長い葉には、刺が生えているそうで怪我をすることもあるほど鋭いと言われています。
それがノコギリを連想させるようで、ノコギリヤシと命名されているそうです

 

ノコギリヤシの実は、秋から冬にかけて実るそうですが、それが滋養強壮に効くことから、昔から現地に住む人々に利用されていたと言われています。
そして20世紀なって、西洋でノコギリヤシの研究が本格化しますと、別の効果があることがわかってきたそうです。
その効果とは前立腺肥大の改善で、今ではヨーロッパで薬として認められています。

 

薄毛や発毛と前立腺肥大の間にどんな関係があるのか、疑問でしょう。
実際のところ、薄毛や発毛に関してノコギリヤシが有効であるという研究はなされていないようですから、本当にノコギリヤシが効果的かは疑問です。
しかし、メカニズムとしては前立腺肥大と薄毛・発毛は非常によく似ています
それは両方共、直接的原因となっているのが、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンだとされているからです。

 

上記の薄毛のメカニズムのところでは、5αリダクターゼと言う酵素によってジヒドロテストステロンが作られる話をしました。
そして、5αリダクターゼの作用を抑えられれば、ジヒドロテストステロンも少なくなって薄毛が改善できるようだとの理屈でした。

 

一方で前立腺肥大になるメカニズムの1説が、同様にジヒドロテストステロンが原因だというものです。
それでノコギリヤシが前立腺肥大の改善に効果があるのでしたら、もしかしたら薄毛の改善にも効果があるのではないかと類推するのは自然でしょう。

 

これが薄毛や発毛のサプリメントに、ノコギリヤシが使われる理由だと思われます。

 

 

今のところ、ノコギリヤシが薄毛・発毛に効果があるという研究あるいは医学的な根拠はないそうです。
しかし薄毛・発毛用としてのノコギリヤシのサプリメントは隠れた人気があって、リピーターも多いと言われています。
実際、飲んだ人でも効果を実感している人はいます。
もちろん個人差はあります。
これは、経験的に薄毛・発毛効果があることを示しているのでしょう。