頻尿

男女共に歳をとると排尿の回数が増えて、かつ排尿障害も起きる傾向があります。
正常と言われる排尿の回数は、1日に5回程度といわれていますが、これが8回から10回を超えるようですと頻尿とされるようです。

 

頻尿のメカニズム

体内の老廃物が腎臓で濾されて尿に変化したものが、膀胱へと運ばれます。
膀胱は尿を400cc前後まで溜めることが可能だと言われています。
尿を溜めることを蓄尿と言います。

 

そして、蓄尿された尿は排泄されますが、こちらは尿排出と言います。

 

正常な人では、蓄尿が膀胱内の最大容量の2分の1を超えるあたりから、脳に尿意を伝える刺激が行って尿の排出をしたくなるそうです。
尿排出の時には、膀胱が収縮する一方で尿道が弛緩して尿の排出がスムースに行われます。

 

頻尿のメカニズムとしては、膀胱に溜められる尿の量が少なかったり、膀胱が刺激を受けやすくなっている場合が考えられます。
膀胱の周りには、膀胱平滑筋という膀胱を弛緩させたり収縮させたりする筋肉があります。

 

この膀胱平滑筋が収縮しやすい過活動膀胱になりますと、膀胱の容量が小さくなります。
それによって頻尿が引き起こされますが、この過活動膀胱は男女共になる可能性があるといわれています。

 

膀胱が炎症などを起こしていますと、常に刺激を受ける状態になります。
この場合は膀胱に尿が十分溜る前に脳へ排尿の刺激が行きやすくなりますので、1回の排尿の量が少ないにもかかわらず排尿の回数が増えてしまいます。

 

また、排尿時に尿が膀胱に残ってしまうような病気もあるそうです。
これは残っている尿のために脳への排尿指令が頻繁に起こって頻尿になると言われています。

 

以上のように頻尿のメカニズムは、直接的には膀胱が関係している場合がほとんどです。
しかし、膀胱そのものに原因がある場合ばかりではありませんので、次に男性の前立腺肥大と女性の骨盤底筋障害について説明します。

 

頻尿の原因

男性の頻尿は、前立腺肥大が原因のことが多いそうです。
前立腺は齢をとると共に大きくなる傾向が男性なら多くの人に見られるそうですから、中年以降の男性は頻尿になるのが珍しくないと言われています。

 

この前立腺は膀胱のすぐ下にある臓器です。
そして、前立腺が大きくなりますと、膀胱を刺激すると共に尿道を圧迫するそうです。
膀胱の刺激によって尿意を感じる回数が増えますが、尿道が圧迫されることより排尿がスムースに行われなくなる排尿障害にもなることが多いと言われています。

 

つまり、排尿の回数が増える頻尿になり、1回の排尿時間が長くなるような症状があらわれます。

 

女性の頻尿で多いのが、尿を我慢する時に重要な働きをしている骨盤底筋に障害がある場合です。
骨盤底筋は収縮することで、膀胱を弛緩させ尿を溜めやすくするそうですが、年齢的な理由や出産などで骨盤底筋に障害が出てきますと、尿を我慢することが出来にくくなるそうです。
それで頻尿になったり、あるいは尿漏れをすることもあると言われています。

 

それから、尿の量は摂取する水分が多ければ、それに比例して多くなります。
日頃の水分摂取量の多い人は、必然的に尿の排出回数も増えます。
また夜間は体の活動が低下していますし、水分の摂取も少ないですから、排尿の回数はあっても1回程度が正常だそうです。

 

しかし心臓などの働きが弱っている人の場合には、体内の余分な水分を排出する作用が強くなるそうで、それで夜中に何回も排尿したくなると言われています。

 

また上記の膀胱が知覚過敏になっている時も夜間の排尿回数が増えるそうです。
50歳代以降でしたら、夜間の排尿は1回程度あるのが普通だそうです。
ただし、それ以上回数が多い場合には、他の病気が疑われることもありますので医療機関を受診してみましょう。

 

頻尿を予防・改善する方法

頻尿予防に良いと言われている食材があります。
まずはぎんなんが有名ですが、こちらは筋肉を収縮させる成分が含まれているそうですから、尿を我慢する時に使う筋肉の働きを助けると言われています。
その他には、里芋や大豆、あるいはキャベツ等も頻尿の予防改善に効くそうです。

 

サプリメントでは、ノコギリヤシあるいはペポカボチャなどが頻尿予防や改善に良く利用されています。
食材やサプリメントの摂取以外に、尿の我慢に関係する筋肉を鍛える方法もあります。

 

女性に多い骨盤底筋の機能低下による頻尿は、この筋肉を鍛える体操が知られています。
やり方は、女性性器に指を入れて性器を収縮させます。
数秒収縮してしばらく休み、これを何回か繰り返すと骨盤底筋が鍛えられ、慣れると性器に指を入れることなくできるようになるそうです。

 

その他にも、わざと尿を我慢する膀胱体操のような方法もあると言われています。
東洋医学によりますと、中極というツボが頻尿に効くと言われています。
このツボはヘソから指4本か5本分くらい下にあって恥骨の少し上です。
刺激しますと、下半身の血の巡りを良くなるそうです。
実際にツボを押す時には、指2本くらいでしずかに圧迫します。
なお、ツボを刺激する時間帯は風呂上りが良いとされています。

 

最終的に頻尿を改善するには医療機関で治療することですが、一般的な治療法は薬によるものが多いと言われています。
例えば、膀胱が炎症を起こしている時には抗生物質が、過活動性膀胱では抗コリン薬というものが使われるそうです。

 

男性の前立腺肥大は、抗男性ホルモン薬やα1ブロッカーという薬が使われると言われています。
抗男性ホルモン薬は、前立腺肥大を改善させるために使われ、α1ブロッカーは排尿障害が改善できるそうです。

 

ノコギリヤシと頻尿の関係

男性の場合は中年以降になりますと、排尿の間隔が短くなり、排尿に要する時間も長くなる人が多いと言われています。
つまり、頻尿と排尿障害が同時にあらわれてくる訳です。

 

このような症状は、前立腺肥大によるものが多いと言われています。
前立腺肥大は、男性ホルモンの1つのテストステロンが前立腺でジヒドロテストステロンに変化して、それが前立腺を大きくするためといわれています。
そして、テストステロンからジヒドロテストステロンへ変化する過程では、5αリダクターゼという酵素が大きな役割をしているそうです。

 

ノコギリヤシの成分は各種脂肪酸やステロールが豊富に含まれていて、各種脂肪酸が5αリダクターゼの分泌を抑える効果があると言われています。
それで、ジヒドロテストステロンが増えるのを抑制して、前立腺肥大の進行を遅らせる効果が期待できる訳です。

 

このノコギリヤシはアメリカが原産地で、現地の人達は昔から滋養強壮薬として利用していたそうです。
ところがノコギリヤシがヨーロッパに伝わり、その研究がはじまりますと前立腺肥大に効果的だとわかってきました。
それで現在のヨーロッパではノコギリヤシが前立腺治療薬として使われています

 

ただし、日本では薬として認められていません
代わりに何種類かはノコギリヤシのサプリメントとして、販売されています。
医薬品ですと医師の処方が必要だったりしますが、サプリメントは、その必要がありませんので手軽に購入できます。

 

頻尿の原因は男女共通していることもあれば、全く別のことも多く、男性の場合には前立腺肥大が原因の頻尿が多いと言われています。
この場合ですと、前立腺肥大の改善ができれば頻尿も軽くできますから、そのために使われるサプリメントがノコギリヤシを原料にしたものが多いと言う訳です。